Q5. 海外の粗悪な原薬の使用は?
ジェネリック医薬品の原薬は海外の粗悪なものを使っているのではないか。

万が一、純度の低い粗悪な原薬が製剤にそのまま使用されているとすれば、その医薬品の有効性や安全性に悪い影響を及ぼすこともあり得るでしょう。
しかし実際には、承認審査の段階で、原薬及び製剤それぞれの品質がともに先発医薬品の品質と同等あるいはそれ以上であるかどうかを審査するとともに、製剤の生物学的同等性が保証されているかどうかを審査し、問題のない医薬品のみが承認されています。
また、原薬の純度に関する審査にあたっては、日米EU医薬品規制調和国際会議(ICH)の合意に基づく「新有効成分含有医薬品のうち原薬の不純物に関するガイドライン」を、ジェネリック医薬品についてもそのまま準用しています。

したがって、有効性及び安全性において先発医薬品と異なる影響を与えるような純度の低い粗悪な原薬による製剤が、ジェネリック医薬品として承認されることはありません。
なお、海外からの輸入による原薬は、ジェネリック医薬品だけに使われているわけではなく、先発医薬品として使われているものもあります。PMDAのホームページで公開されている原薬等登録原簿(MF)(※7)には、平成26年11月末の時点で約50か国の原薬メーカーの登録がなされています。
(※7)
医薬品医療機器法第八十条の六第3項の規定に基づく原薬等登録原簿の公示
http://www.pmda.go.jp/review-services/drug-reviews/master-files/0001.html
「ジェネリック医薬品への疑問に答えます ~ジェネリック医薬品Q&A~(厚生労働省:平成27年2月版)」をもとにニプロESファーマ株式会社作成
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