Question |
---|
【アスパラカリウム錠300mg】
他のカリウム製剤(経口剤)からアスパラカリウム製剤(経口剤)へ切り替える際の換算量は? |
Answer |
換算式はございません。また、臨床でのデータもございません。
<参考> 各カリウム製剤によって、常用量(添付文書で規定している用法・用量/1日量;K+のmEq数)は異なっています。 これは各製剤の生体内利用率や組織移行性等の違いによるものと考えられます。 切り替える際の確定された換算式はありませんが、常用量対比*から計算する方法があります。 常用量対比*で換算した用量を切替え時の目安の初回用量として、薬剤切替え後は、適切な期間内[処方医のご判断;例)概ね1~2週間]に 血清カリウム濃度を測定し、用量調整をお願いします。 *常用量対比=それぞれの製剤の1日用量の上限同士を治療学的に等量と考え、以下を比例計算するという考え方 ① グルコンサンKからの切り替え グルコンサンKで摂っているカリウムのmEq数の約4割を目安に開始 し、血清カリウム値を見てその後の投与量を検討してください。 例)グルコンサンK 30mEqからアスパラカリウム錠300mgへ変更する場合 グルコンサンK 30mEq ―――――――― アスパラカリウム錠300mg1錠=カリウムとして1.8mEq ↓ アスパラカリウム錠300mgを用いて、12mEq(30mEqの4割)になる量を求めます。 ↓ 12mEq/1.8mEq=約7錠 ② スローケー又はケーサプライからの切り替え スローケー又はケーサプライで摂っているカリウムのmEq数の約半分を目安に開始 し、血清カリウム値を見てその後の投与量を検討してください。 例)スローケー又はケーサプライ1錠からアスパラカリウム散50%へ変更する場合 スローケー又はケーサプライ1錠=カリウムとして8mEq ―――――――― アスパラカリウム散50%1g=カリウムとして2.9mEq ↓ アスパラカリウム散50%を用いて、4mEq(8mEqの半分)になる量を求めます。 ↓ 4mEq/2.9mEq=約1.4g 主なカリウム製剤(経口剤)の常用量 (詳細は各製剤の添付文書をご参照ください。) 有効成分 :アスパラギン酸カリウム 製品名 :アスパラカリウム/ニプロES=ニプロ(製造販売会社=販売会社) 剤形(K量) :錠 (1.8mEq/錠)/散(2.9mEq/g) 用法・用量 :通常成人1日0.9~2.7g(錠:3~9錠、散:1.8~5.4g)を分割経口投与する。 なお、症状により1回3g(錠:10錠、散:6g)まで増量できる。 常用量の1日K量:錠 5.4~16.2mEq/日/散 5.2~15.7mEq/日 有効成分 :グルコン酸カリウム 製品名 :グルコンサンK/サンファーマ(製造販売会社) 剤形(K量) :錠(5mEq/錠)(2.5mEq/錠)/細粒(4mEq/g) 用法・用量 :1回カリウム10mEq相当量を1日3~4回経口投与。症状により適宜増減する。 常用量の1日K量:30~40mEq/日 アスパラカリウムとのK量の常用量上限比 1:0.4 アスパラカリウムへの換算式(目安の初回) グルコン酸KのmEq量×0.4=アスパラカリウムのmEq量 有効成分 :(徐放性)塩化カリウム 製品名 :スローケー錠600mg/ノバルティス(製造販売)[2021年3月末経過措置満了予定] ケーサプライ錠600mg/佐藤薬品=アルフレッサファーマ(製造販売会社=販売会社) 剤形(K量) :錠(8mEq/錠) 用法・用量 :通常成人は1回2錠を1日2回、食後経口投与する。年齢、症状により適宜増減する。 常用量の1日K量:32mEq/日 アスパラカリウムとのK量の常用量上限比 1:0.5 アスパラカリウムへの換算式(目安の初回) スローケーのmEq量×0.5=アスパラカリウムのmEq量 ケーサプライのmEq量×0.5=アスパラカリウムのmEq量 管理番号:50244
|
同じ製品のQ&A |
---|