地域住民や利用者が頼れる健康相談所として

「清水薬局」東京都港区/清水晴子氏

東京都港区芝大門。将軍徳川家とも縁のある芝増上寺のおひざ元であるとともに東京タワーもそびえるこの地域は、ビジネス街でありながら古くからの住民が暮らす生活の街でもあります。今回紹介する清水薬局は、前身の業種から数えて約300年の間当地に根を下ろし、明治時代に薬局となった文字通りの老舗です。

その歴史が物語るように古くから町の健康相談所として地域住民をはじめ近隣に勤務するサラリーマンなど幅広い方の支持を集めています。話を伺った薬剤師の清水晴子さんによると「都心という土地柄、心に悩みを持つ患者さんは多いです。普段からいらしている方から『どこかいい病院はありませんか』と相談を受けることもありますね。今はインターネットで病院などの口コミに触れることはできても、その患者さんご自身で、自分にマッチしているのかを判断することはなかなか難しいことです。そこで薬剤師という医療人として、その患者さんに適した病院・診療所を紹介しています」と話し、地域に根付いた薬局ならではのネットワークを活かした相談対応を行っていることを強調します。

薬局の薬剤師が患者・利用者に対して病院や診療所を紹介するということは、今日では斬新な取り組みのように聞こえますが、古くから営んでいる清水薬局にとっては強みであると同時に当たり前との認識を持っています。「幅広い病院・診療所の処方箋を受け付けている薬局であれば、『この診療所はこの疾患に強い』『ここの病院はこの施設が優れている』といった情報が処方箋を通じてある程度理解できる」とのことで、総合的に判断して患者さんに紹介することに繋げているそうです。